阪急阪神ホテルズがメニューを偽って提供していた問題が発覚して釈明会見が開かれた。「九条ネギという名の青ネギと白ネギ」「芝エビという名のバナメイエビ」「鮮魚という名の冷凍魚」「霧島ポークという名の一般ポーク」等々47種類もあり中には7年間も偽っていたものがあったとのこと。問題が発覚したので役員は社内処分を受けたらしいが、調理担当者や表示を担当する配膳担当者も虚偽表示を認識しながら放置し、挙句の果て営業企画部長は「筆が滑ったのでは」ととぼけた釈明をしたという。会見では「誤表示」と説明したが、会社ぐるみの犯罪であることは疑う余地もない。関西では数年前から外資系ホテルが相次いで進出し、客の奪い合いが激化しているのでコストカットが強く求められ、更に食材の安定供給も困難な状況になっている。一方希少な食材や鮮度による料理の高級感が求められている。禁断の木の実に手を付けてしまったのだろう。このホテルは、目先の利益に目が眩み、高級感も上客も勿論信用も失うことになる。他の有名ホテルでは、これを他山の石として「鮮魚」や「地元野菜」の表示をやめる方向にあるらしい。この業界でも「皆で渡れば怖くない」が証明されたも同然のようだ。
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