テレビをつけたら、少年サッカー決勝東京対神奈川戦をやっていて、東京が勝って優勝した。テレビ画面の右上には「スポーツ祭東京2013」とある。何かと思ったが何てことはない、東京開催の国民体育大会だった。国民体育大会という名の全国スポーツ大会は戦後の1946年から始まった。毎年開催県は異なるが東京五輪の1964年を境にして、必ず開催県が優勝している。唯一の例外は2002年の高知国体で、高知ではなく東京が優勝した。それは当時の橋本県知事が開催県有利となる慣習を打ち破ったからだ。言葉を言い換えれば、悪しき慣習は今も続いているということだ。国体は今年で68回目を迎えたが、国体と名の付かない国体は、今行われている東京大会「スポーツ祭東京2013」だけだ。何か異常な気がする。何故国体の名が付かないのか。実態よりも名称を変えリニューアルしたいためなのか、慣習を打破したいのか、新しい仕掛けがあるのか、いろいろ考えたが違うようだ。辿り着いた答えは、国体の開催地が東京であることを目立たさせないため。一極集中で東京の人口は日本の1割に達している。出場資格の所属も含めれば3割になるかもしれない。東京が優勝するのは当たり前だ。一方地方は経済的にも疲弊している。今やスポーツは全国に浸透し、国体を始めた当時の目的は既に終えている。これ以上続けるには無理がある。一度国体を終了して、発展的に目的と姿を変えたスポーツ大会に衣替えする時期に来ていると思う。
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