またタンクから高濃度汚染水が漏洩し雨水溝を通して海に流出した可能性があると東電が発表した。それに対し菅官房長官は「状況はコントロール出来ている」とコメントした。以前五輪のプレゼンで安倍首相がアンダーコントロールと言ったのは、全体としてはコントロール出来ていることだとも言っていた。今回もそういう意味なのだろう。今福島原発が抱えている汚染水量から見れば流出量は極微量に違いない。このようにどんぶり勘定で総汚染水量から見て流出量を評価する考え方自体が、政府と東電の致命的なミスとなっている。総汚染水量の余りの多さに政府と東電は意識が麻痺しているようだ。この考え方を続けていると、最初に流出量0.5tはコントロール下と言っていても、それが10tになり100tになり、そして1000tになってもコントロール下であり続けることになる。政府がコントロール下と言い続ける限り、日本は世界に対する放射能汚染の張本人としての地位を確立することになる。すでに遅きに失したが、コントロール失敗宣言をして全世界に協力を仰ぐ以外に道はない。
コメントをお書きください