ここ数年福井県の三方五湖を訪ねる旅を計画したことはあるが未だに実現はしていない。勿論若狭湾国定公園の美しい風景と美味しい魚が目当てだった。ところがその三方五湖に世界のお宝が眠っているらしい。五胡の一つの水月湖の湖底には、7万年分もの堆積物が織りなす鮮やかな縞模様の「年稿」というものがあるとのこと。その年稿が過去5万年以内に起きた地震や噴火などの年代を決める世界標準の物差しに選ばれたと発表された。まさに英グリニッジ天文台が世界標準時の基準であるように、水月湖の年稿が地質学的時間の世界標準になるという。年稿は年輪のように1年1層ずつ成長するため、古代の気温や降水量など、地球環境変動の歴史を年単位で読み解くことが出来、更にはアメリカマヤ文明衰退の原因や人類発展の歴史まで分かるという。三方五湖は美しい風景だけではなく限りなくロマンを秘めた湖のようだ。来年は必ず訪ねることにした。
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