久し振りにもの凄く強いプロボクシング選手のデビュー戦を観た。ロンドン五輪で金メダルを獲得した村田選手だ。五輪で金を獲ったアマチュアNO1とはいっても、通常プロはその上を行く。しかも対戦相手は東洋王者の柴田。デビュー戦としては難敵だった。試合は2ラウンドTKOで村田が圧勝したが、勝負は戦う前についていたように感じた。村田は終始リラックスして笑いながら入場したのに対し、柴田は緊張しきっていたように見えたからだ。ラウンドでは村田がパワーとプレッシャーで柴田を圧倒した。試合後に情熱大陸という番組で村田の特集をやっていた。村田という男の生き様が見えてきた。五輪金メダルという勲章を拠り所にプロに転向したのかと思っていたが、全くそうではないらしい。村田は自分の人生が金メダルに縛られるのがいやだった。金メダルを捨ててしまいたいとまで言っていた。アメリカのトレーナーは、村田にはボクシング技術に対するハングリー精神があるという。メダルに驕らず技術向上に直向きなのだ。大物の予感がする。このまま伸びれば世界チャンピオンは間違いないだろう。更には日本ボクシング界を引っ張っていくリーダーにもなるような気がする。頑張れ村田選手。
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