遠い昔、量子力学の授業で光子は粒子でもあり波でもあると習ったことがある。その光子について東大の古澤教授らが、光子を粒子として扱うよりも波とした方が量子テレポーテーションの効率が100倍も良くなることを突き止めたとのこと。現在のコンピューターは1と0の信号で情報処理を繰り返している。スーパーコンピューター「京」が世界トップレベルの計算速度で有名だが、量子コンピューターは、同時処理が出来るので京が何年もかかる計算をたったの1秒で出来る夢のコンピューターらしい。その量子コンピューターの実用化に一歩近づけた成果とのことだから驚きだ。量子コンピューターが実現すれば、世の中は一変しそうだ。何でも計算すればすぐに結果が出てくることになる。だがその時に使う計算式はどのように組み立てるのだろうか。それを組み立てるのは人間だから、たとえ計算が速くても方程式の立て方次第で結論は変わってくる。と言うことは、問題を解くための方程式を立てる専用の量子コンピューターも必要になるということなのだろうか。未来のことは全く分からない。
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