「日本のいちばん長い日」といえば、降伏を決定した1945年8月14日正午から玉音放送の8月15日正午までの24時間を指すらしい。自分は1946年生まれなので、その日を経験したことはない。だが今日はいちばんの日を経験した。今日は自分にとって「日本のいちばん暑い日」だった。朝から室内は31度もあり、日中は38度にもなった。そして夜も30度を切ることはなかった。一日中30度を切らなかったのは、東京では明治8年観測開始以来初めてとのこと。このところ連日猛暑が続いているので、夜中は窓を開けて暑さを凌いでいた。しかし今日の夜中は風もなく温度も下がらず、とうとう限界に達した。夜中にエアコンをつけた。冷風に当たり過ぎて風邪を引いてもいいやと思った。今日ほどエアコンの有り難さを感じたことはなかった。そこでリー・クアンユー元首相の「東南アジアの発展はエアコンが発明されたおかげ」という言葉を思い出した。「日本のいちばん暑い日」のお蔭で、初めてこの言葉の重みを知ることになった。
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