昨年末に引退を表明した松井秀喜の引退セレモニーがヤンキースタジアムで行われた。ヤンキースは松井と一日限りのマイナー契約を結び、松井をチームの一員として迎えた。松井はヤンキースに7年在籍し、2009年にはワールドシリーズのMVPを獲得した。その後、エンゼルス、アスレチックスに移り最後はレイズで野球選手人生を終えた。野球界では引退した選手の元の所属は最後に属したチーム名にするのが慣習だ。だからヤンキースが一日限りの契約を結ばなければ、元レイズの松井というふうに紹介されることになる。松井の背番号は55。引退セレモニーの日は今季のヤンキースの55試合目のホームゲームの日。ヤンキースの対戦相手は奇しくも何とレイズだ。ヤンキースは何故松井と一日限りの契約を結んだのだろうか。当時のトーリ監督は、松井のチームの勝利を最優先する献身的な姿勢を絶賛していた。ジーターと並ぶ模範選手と評価しているのだろう。ヤンキースから見ても、元ヤンキースの松井と呼ばせたかったに違いない。松井にとっても元ヤンキースは勲章だ。これからはその勲章を背負って野球界の更なる発展に力を尽くしてほしいものだ。
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