東電社長と新潟県知事との会談のニュースを見たが、何か違和感を覚えた。東電は赤字回避のため柏崎刈羽原発の再稼働を目指し、安全審査を申請することにした。それを説明するため知事に会いに行った。知事は「何故取締役会にかける前に地元に説明しなかったのだ。地元の事前了解が先だ。申請を何故急ぐのか」と言い、挙げ句の果ては「やっぱりお金ですか」と蔑んだ。一方東電社長の受け答えは心許ない。何とか地元の了解と申請を同時進行でやりたいと言うのが精一杯だった。この構図は、意地の悪い代官が、関所を通る町人に無理難題をふっかけ甚振る光景とそっくりだ。泉田知事は就任直後は中越地震の後処理に活躍していたようだが、10年近くも知事を務めたので悪代官化したようだ。元々官僚出身なのでお金は天から降って来るものだと勘違いしているらしい。経済音痴と言える。一方広瀬社長は何のために新潟に行ったのだろう。泉田が「福島原発事故の検証なしに再稼働の議論はしないのが原則」と公言していたことは知っているはずだ。それに対する回答案もなくノコノコ出向き追い返された。子供の使いの方がもっと気が利いている。とても超一流会社の社長の器ではない。混迷は果てしなく続く。
コメントをお書きください