ウィンブルドンで異変が起きている。ナダルが1回戦で敗退し、2回戦ではフェデラーとシャラポアも敗れた。異変はそれだけではない。アザレンカやツォンガなど転んで棄権する選手が多い。棄権した選手はコートが滑り易いと言い、クラブ側は例年と同じ基準で仕上げてあると言う。異変の原因は2つ考えられる。一つは、常勝の覇者も峠を越え世代交代の時期に来たのかもしれない。錦織が世界ランク11位になったのはそれを裏付けているようにも見える。もう一つは、プロ野球の統一球のように、クラブ側が試合を面白くするために勝手に基準を変えてしまったが、何も変えていないと白を切っているのかもしれない。但し統一球問題とは質が違う。テニスコートには、芝生、オムニ、クレー、ハードと色々ある。芝生の基準が多少変わろうが、芝生は芝生だ。もしかしたら常勝選手は慣れに溺れてしまったのかもしれない。何れにしろ環境に順応出来た実力者が優勝することになる。それが覇者というものだろう。
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