最近自動車を運転中に携帯を使用している人を良く見かけるようになった。2004年道路交通法に携帯使用の罰則が新設され、一時は減ったがまた増えつつある。道路交通法では、罰則は3か月以下の懲役又は5万円以下の罰金、但しハンズフリーは規制対象外。要は取り締まりの強弱で使用者が増減するということなのだろう。先日米自動車協会が運転中の携帯操作による危険性の調査結果を発表した。運転中の脳波と反応時間を測定し注意の散漫度合いを調べた。それによると、同乗者と会話した場合、ハンズフリーを使った場合、携帯電話を手に持って使った場合の3ケースに、有意差はなく同程度に注意が散漫になったとのこと。人間の脳は一つの事しか処理出来ないので、当たり前と言えば当たり前の結果だ。道路交通法は、携帯使用時の一瞬の前方不注意だけに焦点を当てているに過ぎないようだ。それよりも現実的に問題なのは同乗者との会話だ。頭を使う難しい内容の会話は脳を独占してしまう。ひょっとすると、同乗者との会話は考える必要のないBGM的なものでなければならない、という改正が必要なのかもしれない。
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