都の道路計画を問う小平市の住民投票が行われたが、投票率35%で成立要件の50%に届かず、不成立に終わり開票もされなかった。ことの発端は50年前の東京都道路計画について2009年に予算がついて実施される見通しになったこと。計画部分は玉川上水や雑木林があり、自然を破壊するなと一部の住民が反対している。但しこの計画部分以外は既に完成しており、計画が実施されれば交通はスムーズになる。反対住民は7千筆以上の署名を集め住民投票の制定を請求。議会は、住民投票の市条例案を可決したが、市長が投票率50%以上の成立要件と不成立の場合は開票しない条件を付けた。ちなみに4月に市長選が行われ、投票率37%で市長の得票率62%だから、全有権者の22%が市長に票を入れ市長になったことになる。この騒動で腑に落ちないことが二つある。一つは、22%の支持者しかいな市長が何故住民投票のハードルを50%などと異常に高い数値を設定出来るのか。どう考えても理解が出来ない。もう一つは、何故不成立の場合は開票しないのか。投票した人が全て反対したとは限らない。真摯に市民の声を聞くには開票が必要で、市民もその内容に興味を持っているはずだ。小平市長は革新系左翼であるのに、市民を上から抑え付けようとしている構図が滑稽だ。
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