しまなみ海道は、村上水軍の本拠地と言うことだけあって、行く島行く島で村上という名の看板がやけに目に付いた。1日目は広島県因島のナティーク城山というオーベルジュに宿泊した。因島の南端にあり向いには愛媛県の生名島がある。余談だがイクナ島と呼ぶのかと思ったらそうではなくイキナ島と言うらしい。「行くな」島ではなく「行きな」島。漢字は同じでも意味が正反対になるところが面白かった。日立造船の入口の傍の小高い4階の高さ位の岩の上に館っている。ユニークというか異様な景色だ。昔は村上水軍の出城になっていたらしい。その後日立造船がその場所に迎賓館を築いて使っていたが、今は隣の島の瀬戸田の会社が買取り、迎賓館の面影を残しながら海に浮かぶ船をイメージして建て替えたとのこと。内装が凝っている、と言うか品がある。従業員も良く教育されていて接客が心地よい。もっと驚くのは料理だ。オーベルジュと名乗るホテルは数々あるが、ナティーク城山はオーベルジュですと名乗っても憚らない充分美味しくて洗練された料理を提供している。更に驚くのはリーゾナブルな宿泊料、廉い。勿論料理も部屋も十分堪能した。だがここは何かが違う。何かは分からないが特別な空間であることは間違いない。こういう場所をパワースポットと言うのだろう。多分昔の村上水軍もそれを感じたに違いない。生まれて初めてパワースポットらしきものを経験した。皆さんお試しあれ。
コメントをお書きください