サッチャー元首相が亡くなった。サッチャーさんと言われても、女性の英国首相で鉄の女と言われていたことくらいしか覚えていない。ところが亡くなってからの追悼文がやけに多く、それで偉大さを再認識した。規制緩和による金融ビックバンで英国を金融立国にしたこと、レーガンとゴルバチョフの仲を取り持ち米ソ冷戦を終結に導いたこと、財政赤字を克服し英国経済を立て直したこと等、数え上げたらキリがないほど数多くの偉大な仕事を残した。細かく見れば、公共事業の民営化、財政歳出の大幅削減、法人税の引き下げと付加価値税の引き上げ、金融の規制緩和、国民健康保険料の値上げと年金増額抑制等々を行ない英国病を克服した。これらは日本が今やるべき政策でもあるが、一向に進む気配はない。サッチャーさんが如何に偉大で、日本の政治家が如何に小粒かが良く分かる。いま日本人は日本病に罹り政治も経済もじり貧の一途を辿っている。サッチャー語録に「言ってほしいことがあれば、男に頼みなさい。やってほしいことがあれば、女に頼みなさい」というのがある。日本にも鉄の女が出現することを願いたい。
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