京都大学の山中教授が第1回目の「ブレークスルー賞」を受賞した。「ブレークスルー賞」とは、難病の治療につながる生命科学の分野で優れた研究をしている科学者を表彰する賞で、アップルやグーグルやフェイスブック等の米国の大手IT企業の代表らが個人的に出資して新たに創設したものとのこと。この賞の価値は高いが賞金も2億8千万円と大きいのが特徴。山中教授のiPS細胞は、まさに生命科学界でピカ一のブレークスルー技術なので、当然の受賞と言えるし喜ばしいことと思う。そして受賞以上に喜ばしく思うのは、民間人が出資してこの賞を創設したことだ。その上IT企業がIT技術を対象に表彰するのではなく、生命科学を対象にしている。大金持ちがお金を貯め込むだけではなく、人類を幸福にするために私財を使う。宗教観に基づくものもあるかもしれないが、やはり欧米の文化程度は高いと思う。一方日本では金持ちほどケチに思えてならない。果たして日本は精神文化の面で、欧米に追い付き追い越すことが出来るのだろうか。
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