ブログを日記のように毎日書いていると、今まで気付かなかった自分を発見することがある。自分が星に興味を持っていたことが分かったのもその一つだ。「ふたご座流星群」から「酔っぱらいの死に損ない」を思い出し、ついでに「暮らしの哲学:ロジェ=ポル・ドロワ:ソニーマガジンズ」も思い出した。この本は、普段の何気ない行動でもちょっとしたきっかけで新しい発見を生み、目から鱗が落ちることを遊びながら経験させて、「わかりきったこと」がそうではないことを気付かさせてくれる。気楽にできる101の方法の1つ「寝転んで星空を眺める」はこうだ。広い野原のような所で仰向けに寝そべって力を抜いてぼうっと星空を見る。最初は抗しがたい力で体が地面に押し付けられているようになる。暫らくすると体が空に墜ちて行くように感じる。1時間ほどすると突然すべてがひっくり返り、自分の足は空にあり頭上には地球の地面が見えるようになり体が漂い始める。実際に試してみた。確かに数分後体が空に墜ちて行くのではないかという感覚を覚えた。残念ながら1時間も横になっていては眠ってしまうので、天地逆転の経験はしたことがない。しかし空に墜ちるという感覚の経験だけでも驚きで新鮮でインパクトがあり、哲学的な発見があったように思った。常識や建前ばかりの毎日に疲れている人には最適な哲学入門書といえる。
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