ゴルフのルールが変わりそうだ。ゴルフのルールを決めるロイヤル・アンド・エンシェント・クラブと米国ゴルフ協会が長尺パターの使用法制限を提案した。長尺パターの禁止ではなく、グリップエンドを胸などの体に固定してストロークする方法の禁止だ。最近はメジャー大会でも長尺パターを使って優勝する選手が増えてきた。長尺は見栄えは悪いが、イップスや腰痛に悩む選手にとっては魔法の杖となるらしい。提案者は「ゴルフ600年の歴史を通じてゴルフの本質は、両手でクラブ全体の動きをコントロールすることにあり、固定ストロークは伝統のパター手法を失わせてしまう恐れがあるから」と主張している。しかしゴルフの歴史は伝統を守り続けてきたようには思えない。ゴルフボールは木球から始まりフェザーボール、ゴム芯巻きボールそして今日のソリッドボールと進化してきた。ヘッドにしても木から鉄、ステンレス、チタン、カーボンと変遷した。シャフトも木から金属、カーボンに変わってきた。昔のゴルフの姿はもう今はない。時代とともに道具もルールも変わっていくのが自然だ。ことさら長尺パターを悪者にしなくても、見栄えの悪さで淘汰されていくと思うのだが。
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