かつての仕事仲間の奥さんが急逝し、元気がなくなっている様子なので平塚へ行ってきた。落ち込んでいる時に励ますのは逆効果だから、昔のように深夜まで何軒もハシゴして飲み歩いた。本人の立ち直りは意外に早く昔通りの元気人に戻ったようだ。今朝は平塚の南側を散歩してみた。駅から海岸へ続く広い道路で町内会らしい人たちがゴミを拾う姿があり、綺麗な町にはそれなりの理由があるのだなと思った。海岸ではビーチテニスを楽しんでいる若者たちやゴムボートを膨らませている外人がいて、時がゆっくり流れていた。帰り道は桃浜のテニス場の横を抜け、少しテニスを見ていたがやたらと年寄りの男性が多い。それを見ていた年寄りの自分を含め、団塊の世代がリタイヤした縮図を見ているようだった。以前碁で有名だった木谷道場の前を通ったが、昔の面影はなくマンションが建ち、木谷道場跡地の石碑だけが碁の総本山はここだぞとばかり誇っているように見えた。価値のある平塚一泊であった。
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