臨時国会が召集されたが参院では野党の拒否により首相の所信表明演説は行われなかった。所信表明演説とは首相が内閣の運営方針を明らかにする場であり、それに対する代表質問で課題や問題点を浮き彫りにする場だ。問責決議を受けた首相とはいえ臨時国会の冒頭で、野党は所信表明を拒否して課題も設定しないでこれから何をしようとするのか全く理解が出来ない。参院は嘗ては良識の府と言われていたが、今ではまさに不見識の場と化している。只でさえ参院不要論が言われ始めている中でその不要論を更に加速させているのが参院議員自身だといえる。橋下大阪市長が提唱するように、今のように機能しない参院は廃止し各地の首長達の議論の場にした方が良さそうだ。但し盗人にも三分の理のように野党にも三分の理はある。野田の所信表明演説は「明日への責任」を繰り返すだけで、総花的で時勢をわきまえない頓馬な内容だった。会期が1か月しかない国会で審議する件名は限られる。赤字国債、1票の格差是正、国民会議の設置を討議する国会だと宣言するだけでよかった。頓馬な長話を聞くことを拒否した野党には結果論として三分の理があるかもしれないが、所詮は盗人と同じ穴のムジナ。参院の改革または廃止大賛成。
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