近い将来日本もバイオ燃料の産油国になるかもしれない。今やバイオ燃料は戦略物質だ。石油のように産油国の政情や産出量の限界や価格高騰の影響を受けずに生産できる。日本の本命と見られているのが微小藻類で、筑波大大学院のボトリオコッカスとオーランチオキトリウムのハイブリッド増殖だ。ボトリオコッカスは光合成で約6日で2倍に増殖する。オーランチオキトリウムは有機物の摂取により成長するが何と4時間で2倍になるという。油を抽出したボトリオコッカスの搾りかすと糖分をオーランチオキトリウムの繁殖に利用し、増殖したオーランチオキトリウムから油を搾り取るという算段だ。生物多様性条約で遺伝資源の活用で得られた利益は原産国と利用国で分け合うルールがある。藻類も遺伝子配列を調べれば原産国が分かるので自国技術にするためには国産藻類であることが必要だ。筑波大は藻類採取のノウハウを持っていたので国産を可能にした。日本近海にはメタンハイドレートも眠っているし、国産藻類のバイオ燃料も開花間近かだ。日本が産油国となる夜明けも近い。
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