ベネゼラのチャベス大統領が再選を果たした。1998年に初当選して以来6年毎に再選され2019年まで大統領の任務を遂行することになった。何と20年の長丁場だ。当初当選当時から「21世紀の社会主義」を旗印に豊富な原油資源の収入で貧困対策を進め、貧困層の熱狂的な支持を得てきた。勿論富裕層や財界とは対立し、米国のブッシュ大統領をこき下ろしたことは記憶に新しい。当時は新しい世界を創るリーダーだとも感じた。しかし今回の選挙の投票率はチャベス54%、対立候補のカプリレス45%。辛勝だ。他国のことをとやかく言うつもりはないが、一言言わずにはいられない。チャベスは約50%の貧民に対し石油の利益で生活を保障する政策をとったのだから、貧民層の支持が得れれるのは当たり前。バラマキの元祖といえる。本当にこんな政策で良いのだろうかと思う。石油があれば食い繋ぐことは出来る。しかし石油枯渇後は、と考えると政策はガラッと変わるはずだ。50%の貧困層を立ち直らせるためには、貧困層の生活を継続すためにお金を補助することではなく、貧困層から脱却するするために教育を充実させることこそ重要のはずだ。果たして今から6年後のベネゼラ国民はどう判断するのだろうか。すでに日本の民主党は反面教師として実証はしているが。バラマキ反対。
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