日ごろよく寝る子は丈夫に育つという意味で「寝る子は育つ」という諺がある。ところが東北大学の瀧教授らグループの研究により、よく寝る子ほど「海馬」が大きいことが分かった。海馬はタツノオトシゴのような形状をしていて脳の中心部にあり、脳の記憶や空間学習能力に関わる脳の重要器官。アルツハイマー病やPTSDやうつ病などでは海馬が小さくなることが知られている。そのため海馬の大きさの違いは記憶や認知機能などにも影響する可能性があるとみられている。以前、脳に興味があり「海馬:池谷裕二、糸井重里:朝日出版社」を読んだことがある。それによると脳の神経細胞は生まれた時が一番多く1秒に一つの猛スピードで減っていくが、海馬は刺激を与えると成人になっても増えていくらしい。ネズミでは海馬が大きいほど賢いという実験結果がある。海馬にとって一番刺激になるのは空間の情報で、旅をするのが効果的とのこと。自分はもう66歳だから今更寝ても効果はあるまい。海馬を育てるために極力旅に出る努力をしようと思う。
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