ゴミ問題や乱開発で世界自然遺産の申請を断念した「富士山」を、形を変えて文化遺産として申請していたが、この度ユネスコ国際記念物遺跡会議の調査が終わり、来年6月に登録の可否が最終判断されることになった。「富士山を世界文化遺産に」という風潮の高まりは、富士山の美化を進ませ、富士山信仰の史跡の保存も見直させ好ましい結果をもたらしている。一方現実的には、富士山噴火の噂も広がり始めている。頻発する地震で時々山崩れが起きたり、地震雲がよく現れるようになったり、河口湖の天然ガス噴出や富士宮市の異常湧水や、洞窟内の氷の解け出しや、動物の減少等々、地元の住民が指摘している。琉球大学木村名誉教授はマグマの活性化によるものと推測しているとのこと。昔から不安を煽る噴火説は諸説あったが、今回は少し状況が違うように感じる。噂の出所が何か変だぞと感じている地元住民だからだ。富士山の麓に十数年間住んでいた自分にとっては、兎角気になる富士山。富士山周辺に住む人も関東地方に住む人も、富士山噴火時に如何に対処すべきかを今から頭の中でシミュレーションしていた方が良さそうだ。危機管理は危機が起きる前の心構えが良否を決めることになる。
コメントをお書きください