セルロースをバイオエタノールの原料となる糖分に分解する夢の酵素が見つかったとか。マリアナ海溝水深1万mに住むカイコウオオソコエビの体内にある酵素で、エビは食べた植物片をこの酵素で糖分に変えているらしい。おがくずや紙にこの酵素を反応させると室温で糖分に分解することを確認したとのこと。バイオエタノールは主にトウモロコシから作られており食用を圧迫している。トウモロコシは世界三大穀物の一つで、人間の食料、家畜の飼料、コーンスターチ、油として使われている重要な穀物。年間世界生産量は8億万トン以上で、米国が4割を占め、米国のトウモロコシ消費の4割が何とエタノール生産に使われているのが現状だ。今年の米国は大干ばつによりトウモロコシは大凶作で、エタノール向けを止めるよう声が高まっている。元々人間の食料を燃料として使用する考え方自体が間違っており天に唾吐く行為と言える。しかし、この夢の酵素によるエタノール生産が工業化出来ればそれも解消されることになる。是非とも国を挙げて研究開発に取り組み工業化を目指してほしいと願う。
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