夏の全国高校野球が開幕した。以前は「ふるさとの代表校」を一生懸命応援するのが常識だったが、最近は事情が異なるらしい。香川県の香川西高と島根県の立正大淞南は、何とメンバー全員が他県出身者で占められている。激戦県では代表になるのが困難なため代表確率の高い過疎県に野球留学するからだ。ダルビッシュ有投手も田中将大投手も野球留学で名を馳せた。野球留学そのものが悪い訳ではない。ただメンバー全員がよそ者で占めるチームは行き過ぎのように思う。しかし地元の声援が結論を導き自然淘汰されていくことになるだろうから大した問題ではないだろう。県単位の競争は人口比率が極端に異なるため基本的に公平さに欠ける欠点がある。その公平さを補うものが野球留学だと考えれば、高校野球を楽しむための一工夫とも言える。しかし国民体育大会は酷い。当初、夏は東京、冬は北海道が優勝していたが、1964年から開催県が常に優勝するようになってしまっている。県対抗の国体は、抜本的な見直し時期に来ている。
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