NASAの火星探査機キュリオシティが火星に無事着陸した。2004年に着陸したローバーは約200Kgの軽量だったが、今回のキュリオシティは何と900Kg、自動車1台分の重さ。目的は生命の痕跡を探すこと。そのため10種類の実験設備を搭載し、岩盤の掘削もできるロボットアームを装備。65センチまでの障害物を乗り越えて、1日当たり約200mを走行出来るとのこと。今までに火星への着陸は何回か成功しているので、着陸そのもには驚かなかったが、その着陸方法に驚かされた。900Kgと重いため従来のエアバック方式が使えない。そこで考案したのがスカイクレーン着陸システム。まずパラシュートを使って降下させ、地表に近付いたところでバックパックが逆噴射して降下速度を緩め、続いてナイロン製のワイヤでキュリオシティをつり下げる「スカイクレーン」方式で地面に降ろす。タイヤが地面に接触したところでワイヤを切り離して着陸完了。NASAが「恐怖の7分間」と名付けた理由がよく解る。名前がキュリオシティだけに好奇心にかられた着陸であった。
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