本来であればアメリカのオスプレイ配備計画が決定した後のモロッコとフロリダの事故が起きた時に、日本はすかさずアメリカにオスプレイの安全性を問うべきであった。政府が積極的に防衛上の安全と地元の安全を考慮した行動を取っていれば状況は変わっていたに違いない。政府は後手を引いて遅ればせながら森本防衛相をアメリカに行かせ事故の報告書を要求させた。更に森本はオスプレイに試乗し「オスプレイは想像以上に安定している」とアピール。この手のパフォーマンスは幾らでもある。カイワレを笑顔で食べた菅元厚生相、BSEで焼肉を頬張った武部元農水相らが行ったアピールが如何にマイナスイメージであったかを忘れてしまったのだろうか。特に森本防衛相は民間人であり政治家ではない。政治家ではない最大の利点は選挙を気にせず行動出来ることだ。しかし今の森本は自分の長所を理解出来ずに政界の流れに逆らわないような行動を取る間違いを犯しているように見える。森本のやるべきことは、日本の安全のためにオスプレイが如何に必要かということを国民に説明することと、オスプレイの安全性について客観的なデータを提供することに尽きる。森本には初心を忘れずに民間人だからこそ出来る仕事を遂行してほしいと思う。
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