昨年度東北に集中的に投下するために組んだ震災復興予算15兆円のうち4割に当たる6兆円が使われずに余ったらしい。自治体への復興交付金は2割しか交付されておらず、被災者向け復興住宅の整備予算に至ってはほぼゼロに近いとのこと。地元が復興のため予算申請しても、殆んどが様々な規制によりはねつけられ復興が進まない状況にある。復興予算のうちの1兆円は今年度から東日本大震災復興特別会計に組み入れられ、大震災とは関係のない全国の国の施設の改修費に使われている。震災復興予算には大きな問題が三つある。一つは本当に必要としている被災地の復興には使われていないこと。一つは官僚が屁理屈をつけて被災地以外に流用していること。もう一つは復興予算の総額が実際の被害額に較べ大き過ぎたこと。「震災復興欺瞞の構図:原田泰:新潮新書」によると大震災で壊れた総額は高々6兆円と見積もっている。また予算総額が大きくなればなるほど復興スピードが遅くなるとも指摘している。以前は復興のための増税もやむなしと思っていたが、最近は復興増税反対に心が傾きかけている。
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