巨額の損失隠しが発覚しオタオタしているオリンパスのお見合い相手が華やかだ。500億円程度の結納金が必要だが、お相手のソニー、フジフィルムにテルモも加わった。オリンパスの売上は医療4割、情報通信2割、映像2割でデジカメは苦戦中。オリンパス側から見ると、デジカメ援助のソニーが好き、内視鏡競合のフジは嫌い、肉食系のテルモは肌に合わないという理由でソニーが本命なのだろう。傾いた会社を立て直すための即効性は、長所を伸ばし短所を切ることだからテルモがベスト。しかしテルモと組めば医療以外の撤退は明白なので踏み切れない。今のオリンパスは、将来何を糧に生きて行くかの決断が必要だ。競争激しいデジカメは売上こそあれマイナーな事業で将来性はないことを認識すべきだ。医療に特化することがオリンパスに残された道と考えるのが正道。オーバーオールで考えて、花婿か花嫁かは分からないが、フジフィルムを選ぶのがベストだと思う。理由の第一は強い事業の強化、第二は企業風土が近い、ソニーとの相乗効果はないしテルモでは社員が浮かばれない。幸か不幸か娘のいない自分には経験出来ないが、わが娘の嫁入り先を探す親の心境と全く同じようだ。オリンパスにとっても親になりきれる経営者がいればこの難題も乗り切れるに違いない。
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