政府が国家戦略会議を開き2020年までの成長戦略をまとめ、8月までに閣議決定するとのこと。日本の国家戦略には自民時代から変わらない2つの大きな欠点がある。一つは経済だけに偏っていること、もう一つは作っては潰し作っては潰しで何の反省もなく長続きせず戦略になっていないことだ。今回も経済成長の夢を単に描いたものに過ぎないのでそのうち反古になるはずだ。少なくとも国家戦略と言うからには、まず目指すべき国家の理想像があり、それを達成するための基本方針があり、基本方針に沿った政策を立案実行してゆく体制作りが必要だ。経済だけでなく政治、安全保障、防衛、外交、危機管理、エネルギー、食糧等々についての基本戦略が必要。これらの基本戦略がないから国民は将来に不安を覚え国全体に活力が生まれない状況を生んでいる。日本の至る所で縦割り行政による弊害が起きている。せめて政府くらいは縦割りを止め真の国家戦略を構築してほしいと思うが、夢のまた夢か。
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