何を血迷ったのか野田首相が尖閣諸島を国が購入すると言い出したが、止めた方が良い。このブログでも書いたが、尖閣諸島の持ち主は民間人。しかもこの人は嘗て国から酷い仕打ちを受け辛酸を嘗めつくした人物。何があろうとも国だけは信用していない。そこも斟酌して売買交渉をまとめたのが石原都知事。国は直接持ち主から購入することは絶対に出来ない状況にある。この状況は誰でも知っている。では何故野田は尖閣諸島の国購入をいま言い出したのかを考えてみた。都よりも国の方が金があるから事が早く進むと考えたのか、実は都の購入を邪魔するアンチ尖閣購入派なのか、それとも単に選挙前のパフォーマンスなのか。都よりも有利に購入出来る条件はないから資金の問題ではない。民主は元々中国寄りだ、小沢しかり、鳩山しかり、仙石しかり、みんなあか系統。しかし野田は歴代代表の流れを汲んではいないので尖閣購入阻止派ではなさそうだ。そして見えてくるのがパフォーマンス。野田に足りないのは決断力、リーダーシップ力という力強さ。尖閣諸島国有化を目指せば中国が反発するのは必定。「小泉みたいに強いよ」と国民に見せたいだけで尖閣を言い出したのだろうことは容易に推測出来る。しかし尖閣問題は石原マターで今更野田が騒いでも決して野田マターにはならない。選挙になったとしてもアピール力はゼロ。寧ろマイナス評価になるはずだ。石原がパンダ命名をセンセン、カクカクと揶揄したのと、野田の尖閣国の買い取りは、同根でただ中国を刺激するだけだ。政治家に求められているものは、確固たる信念であり決して挑発ではない。石原、野田、心せよ。
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