財政健全化団体となった泉佐野市の財政健全化の方法がユニークだ。国内の行政で初めて3月に市の命名権を売却することを、そして今度は犬税の導入を発表した。泉佐野市は平成6年の関西国際空港の開港に合わせ約2千億円をかけインフラ整備をしたものの、見込みが外れ大赤字となり財政健全化団体に落ち込んでしまった。そこで考えたのが市の命名権。スポーツ施設や公会堂ならばいざ知らず、市の命名権はやめた方が良い。キューピー市や東洋製罐市なんていただけない。契約期間が過ぎればまた元に戻すか他企業名になるし、市民も愛着が湧かないだろう。同市は環境美化推進条例で、ペットのふんの放置やたばこの吸い殻のポイ捨てを禁止。違反者には1000円の過料の徴収を定めているが、実際の徴収例はない。市長は「モラル、マナーの向上を市民に求めたい。啓発で効果がなければ導入したい」と言っている。啓発活動で改善されなければ2年後をめどに導入に踏み切るとのこと。マナーの悪い市民を躾けるには良い方法だ。使う必要のないモノに貴重な税金を使うのは愚の骨頂。この啓発活動がうまくいけば、不要な税金使用も減り市民のマナーも向上する。全国の市町村にとっても泉佐野市を手本に、課税という恐喝によるマナーの向上を検討することは一考の価値があると思う。
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