あの強気の橋下市長が「正直、負けたといえば負けた。そう思われても仕方がない」と言ったことには驚いた。「原発再稼働8条件」を政府に突き付け、関西広域連合の強硬論が勢いづき突っ走る空気になっていた。事実松井府知事は未だに再稼働反対の姿勢を崩していないが、その空気の中で橋下市長は大飯原発の限定付再稼働を容認した。事実背景は、大飯原発の安全性はほぼ確認されており問題はない、政府の再稼働決定過程に大きな問題があった、この夏関西は約20%の電力不足に陥るのは確実らしい、の3点だ。独立性のある再稼働決定機関が出来るまでは再稼働を認めないとするのは正論ではあるが、国民生活や経済も考慮し大飯原発を暫定的に稼働するとした方が大人の判断と言える。橋下市長が、大人の判断をしたのか、再稼働反対によるブラックアウトで支持率激減を恐れたためなのかは、知る由もない。しかし結果として橋下市長が再稼働を容認したことは、勇気ある決断であり立派な行動だと思う。今後安全が確認された原発は稼働させ、寿命が尽きたら順次廃炉にし、いつかは原発がなくなる時代が来ることを願いたい。
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