利根川水系の浄水場から国の基準を上回る発がん性で有名なホルムアルデヒドが検出され関東に断水被害が生じた。しかし、あっという間に原因が特定されたことには、久々の快挙と思うほど驚いた。多量のホルムアルデヒドを放流すれば、たちどころに放流元は特定出来るだろうが、ある化学物質が浄水場の塩素と反応してホルムアルデヒドを生成すると仮定した場合は、約500種の化学物質が容疑者となり、その特定には相当の時間が必要となり実際上特定は困難なはずだ。しかし極めて短期間に特定出来たのが事実。本当であれば喜ぶべきことではあるが、単純に喜んではいけない。異常に極めて短期間で特定出来た理由は、単に前例があっただけ。DOWAハイテックは9年前にも同じ過ちを犯していたことが明らかになった。今回のホルムアルデヒド発生の原因は、ヘキサメチレンテトラミンが浄水場の塩素と反応し生成した事によるもので、DOWAハイテックは知っていた。知っていながら産廃業者には、窒素量の分析値しか情報提供しなかった。窒素量を勘案し適切に処理していれば問題はなかったと、嘯く。DOWAハイテックは法規上問題はないと言うが状況証拠から見て罪状は明白。勿論それを放置した当局も同罪。処分すべし。怒り心頭。
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