先日の金環日食は相当注目を集めたが、今年は天体ショーの当たり年らしい。6月4日部分月食、6月6日243年に4回だけ起こる金星の日面通過、7月15日月が木星を隠す木星食、8月14日月が金星を隠す金星食と続く。特に金星の日面通過はなかなか観ることができない現象で次回は105年後とか。これらの天体ショーは宇宙へのロマンを膨らませ一種の癒し効果があるが、一方地球に実害を及ぼす天体現象もある。それが太陽フレアだ。太陽フレアは強いX線を放出し激しい磁気嵐を引き起こして航空機や漁船の短波通信を妨害したり、送電システムに影響を及ぼし大規模な停電を起こしたことがある。ところが京都大大学院の研究グループが、今まで太陽では起きないことが定説とされていたスーパーフレアが太陽でも起こり得ることを発表した。スーパーフレアは最大級の太陽フレアの何と10倍から100万倍に達する規模とのこと。ひとたび発生すれば放射線障害を起こしたり、電気系統を破壊し地球規模で都市機能を麻痺させるというから恐ろしい。太陽の表面に巨大な黒点ができたら発生の前触れとか。どう立ち向かえばいいのか今のところ方法はない。ことが太陽だけに、運を天に任せるしかなさそうだ。
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