明日5日北海道の泊原発3号機が発電を停止し、これで国内の50基全ての原発が停止することになる。福島原発事故が発端となり全基停止に至ったが、こうなった要因は原子力事故そのものだけによるものではない。事故直後の政府の対応の拙さによる放射能の飛散増大、東電を含む原子力ムラの隠蔽体質と傲慢さの暴露、飛散した放射性物質の回収に対する政府の不作為、根拠のない放射能規制値の勝手な変更、食物と放射能の関係についての説明不足、事故の原因解明をせず形だけの安全宣言で再稼働しようとする政府の姿勢、真の安全対策を検討しない政府、等が問題をこじらせた。従って、原発全基停止は政府の事故後の対応の拙さが原因といえる。風邪でもこじらせば重病になるが、原発事故をこじらせてしまったからにはちょっとやそっとでは収まるまい。今後の原子力政策の政府方針を明確に宣言し基本計画を説明するとともに、真の安全対策が出てくるまでは、国民は政府を信用しないし納得しない。残念ながら国民の信頼を得るような見通しは全くない。ロウソク生活が続きそうだ。
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