政府は大飯原発の再稼働をゴリ押しで進めようとしているが、今の状態の原発を再稼働すべきかを判断する前に、地元の人達はドイツZDFテレビが作成した「フクシマのうそ」を見るべきだと思う。ZDFテレビとはドイツの公共放送局で、日本ではNHK-BS1のワールドWAVEのドイツニュース番組「heute」を提供している。翻訳したものをhttp://kingo999.blog.fc2.com/blog-entry-546.htmlで読む事が出来る。それによると、最大の恐れは4号機の4階にある約1300本の使用済み燃料が冷却されている燃料プール。5階には新しい燃料棒と非常に重い機械類が置いてあり、もう一度大地震が来れば建物の崩壊は免れそうもないとのこと。崩壊すれば冷却不能となり昨年3月のメルトダウン以上の放射能が飛び散ることになる。この「フクシマのうそ」では、原発の設計計算は将来加速度300~450ガルの地震が来ることを想定しているが、最近の地震の加速度がなんと4000ガルまで達しており、耐震設計そのものが不十分過ぎることも指摘している。また政府、東電、学者からなっている原子力ムラのマフィア軍団的な振る舞いも紹介している。昨年末に政府は福島原発の安全宣言をしたが放射能汚染危機は全く去ってはいない。フクシマ原発事故の検証が終わるまでは原発を決して再稼働すべきではない。
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