今から半世紀以上前の小学校ではよく席替えがあった。学期替わりの時の席替えは毎度のことであったが、学期内でも時々行われていた記憶がある。落ち着きのない子、成績の悪い子、おしゃべりばかりしている子らが時々一番前の席に座らされた。悪ガキが廊下に立たされるのと同じような罰だった。びっくりしたことに同じ罰としての席替えが国会でも行われている。参院議院予算委員会で前から2列目で官僚からレクチャーされながら答弁に応じていた「うちのお父さん直紀」が、委員長から最前列に移動するよう命ぜられた。理由は、コーヒーを飲みに行き授業をさぼったことと答えを教えてあげても真面に答えられないほど成績が悪かっただけでなく、教室の隅でいつも官僚とお喋りをしていることを咎められたからだ。昔の子供は席替えの罰だけでも反省はしたものだ。しかし直紀お父さんは反省しない。昔はモンスターペアレントなどいなかったが、いまはいる。直紀お父さんはモンスターママが庇ってくれることだけを今か今かと待っているかもしれない。今は正に真紀子ママの出番だ。だがしゃしゃり出れば国民の総攻撃が待っている。国民は賢くなっている。席替えさせられるダメな子は直紀、廊下に立つはずの悪ガキは橋下、の構図が見える。小学生時代の仲間内で将来社会に役立つ人物はどういう人なのかは誰もが皆知っているはずだ。
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