ロンドン五輪出場者といえば、昨年の世界選手権で金を獲ったハンマー投げの中京大学准教授室伏アレクサンダー広治博士が有名だが、もっとユニークな選手がいる。今年3月のフランス・ビドーバン馬術国際大会で優勝し五輪出場枠を獲得した法華津寛選手だ。御年何と71歳、出場すればオリンピック史上第2番目の高齢となる。先祖は信長・秀吉時代の城主だったが、その後没落したらしい。しかし本人は会社経営者として成功し、いまは単身でドイツに渡り馬術三昧の生活とか。生まれから育ち方も考え方も我々凡人とは相当違っていそうで、視点の先が全く異なる人物のようだ。腐っても腐らなくても鯛は鯛ということか。五輪最年長優勝で日本に活を入れてくれるといい。更にロンドン五輪にはもう一人の年長者がいる。100歳のグールドさんが聖火リレー走者として参加し300mを走るそうだ。運動能力や若者にばかりに目が行く五輪ではあるが、年長者が公平に参加出来るロンドン五輪は、新しい五輪のコンセプトを拓くような気がしてきた。
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