護憲にしても改憲にしても政治家が日本国憲法について語る資格はない。2009年の前回衆院選で最高裁は1票の格差を違憲状態と指摘した。それを受け衆院選挙区画定審議会設置法が定められたが、各党の合意が得られず勧告期間内に格差是正は出来なかった。まさに国会議員たちが違憲状態を放置し、かつ法律を犯す違法状態を作り出した。主犯は民主党野田佳彦、自民党谷垣禎一、公明党山口那津男。議員としての資質とプライドのなさ、長としてのリーダーシップ力のなさ、国民よりも党利を優先する器量の狭さ、まことに情けない限りだ。国会議員は罰則がなければ法に従わないということを自ら身をもって立証してしまった。自らの手で法律を制定したくせに自らその法律を破る人間の風上にも置けないどうしようもない輩だ。そもそも日本国憲法の前文は「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し云々」で始まり、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の三大原理が示されている。政治家が「国民のため」と言えば「嘘をつけ」と石を投げられる時代が、もうすぐそこまで来ている。
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