食べログのランキング不正操作が問題になっている。飲食店から報酬をもらい良い口コミをしてランクをあげる業者が1年間で39社あり、この問題発覚で親会社のカカクコムの株価が6%下がり法的措置を検討中とのこと。この手の業者は良いとは言えないが、果たしてこれほど騒ぐほど悪いのだろうか。確かに客の入らぬ飲食店のランクが上がれば一時的には来客が増えるだろう。問題はその後だ。元々不味くて接客態度の悪い飲食店であれば、すぐに客足は途絶え悪い評判だけが残り、寧ろ閉店に追い込まれる恐れがある。一方無名ではあるが美味しくて雰囲気の良い飲食店はこれを契機に繁盛店に脱皮する可能性もある。飲食店のランクが上でも自浄作用があり淘汰されるべきものは淘汰されてしまうので、利用者には殆んど実害はないはずだ。不正操作により食べログの信頼性が落ちてガッカリと嘆く利用者もいるそうだが、元々口コミは余り役に立たない。食べログは信用するものではなく参考にするものだ。評価とは自分の経験と感性で点数をつけるべきものだと思う。この問題で消費者庁が調査を始めたとのこと。消費者にとって重要なえびす酒家ユッケ中毒事件や放射能汚染食料問題や茶のしずく石鹸アレルギー問題で何もしなかった消費者庁が、この食べログ問題で機敏に動き出したことに違和感を覚える。本当に難しい問題には手を出さず、どうでもいいような問題にはすぐ手を出す消費者庁の在り方について激辛な口コミをすべきだと思う。
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