政・官・民の関係は、政は民に弱く官は政に弱く民は官に弱い三つ巴の状態にある。理想的には、目利きのある国民が真面な政治家を選び、政治家は有能な官僚を使って住みよい世の中に改革し国民は恩恵を受ける。しかし現実はメジャーの浮動票が知名度優先の人気投票で素人政治家を選び、質の悪い政治家は数の力にしか役に立たず官僚のやりたい放題になりシワ寄せが国民に来ている。閉そく状態の政治を活性化させるには、政官民の力関係を更に強くするか、反対方向の力を強くする必要がある。小沢元代表が大震災・原発事故復旧復興の遅さに対し「福島県全県民が上京して霞が関を取り巻くくらいの運動をしないと政治の変革を求める運動に繋がらない」と言っている。国民が強力な政治運動をしないと政治家は動きませんよ、と言っているのだ。小沢の指摘は正しいとは思うが、主要政治家である小沢が言う言葉ではない。かつて田中角栄は全国民を引っ張っていくリーダーシップを発揮した。まさに政官民の反対方向の力を強くして事を成し遂げた。小沢は決して角栄にはなれない、素質がない。残念ながら今の日本には強力なリーダーシップを発揮出来る政治家はいない。従って国民は有能な政治家の出現などを期待してはいけない。国民一人ひとりが政治を動かす意識と努力が必要だ。これで進むしかない。
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