科学界の10大ニュース

英科学雑誌ネイチャーでは2011年に科学研究に大きな影響を及ぼした話題の10人を選び「Nature’s 10」として紹介している。その一人として、放射線体内被曝の専門家として国会で「私は国に満身の怒りを表明します」と述べ内部被曝防止活動をしている児玉龍彦教授が選出された。また米科学雑誌サイエンスでは今年の10大成果を特集し、探査機はやぶさが小惑星イトカワから回収した微粒子の分析結果や、大阪市立大と岡山大の研究チームによる光合成に重要なたんぱく質構造の解明が取り上げられた。日本の科学は世界ベスト10に取り上げられるほどレベルは高く評価されているが、国内での評価はイマイチ。厚労省の食品放射能規制値は児玉教授の意見を無視して決められたし、宇宙開発予算は事業仕分けの対象にも載せられたように、寧ろマイナーを通り越し邪魔者扱いだ。政治家にはまず世界レベルの見識を身に着けることが必要だ。