日本地震学会が東北の巨大地震を想定できず、地震学の敗北とする異例の見解を表明した。古い地震や津波の調査研究を軽んじていたこと、地震予知は可能と国民に期待させてきたこと、原発の安全対策に積極的な関与を避けてきたこと等々反省点は多い。学会全体が1970年代に提唱された仮説にとらわれ過ぎたためだ。学会の権威の驕りと会員の権威への諂いと異説を唱える勇気のなさが敗北の原因と言えるだろう。科学は真理を追究するものだ。この経験を生かし開かれた学会へと生まれ変わって、役に立つ地震学を探求してもらいたい。地震学会は企業との癒着は殆んどない。その学会が自ら敗北表明したことは称賛に値する。金まみれの原子力学会は地震学会の爪の垢でも煎じて飲む必要があると思う。
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