今年のノーベル平和賞にリベリアのエレン・サーリーフ大統領ら女性3氏が選ばれた。受賞理由は、平和を維持するには民主主義導入を男女同権レベルに引き上げる必要があり、3氏はそれに貢献しているから。簡単に言うと「アラブの春」の後押しだ。世界では女性指導者が活躍する場が着々と広がっている。1979年の「鉄の女サッチャー」に始まり、ドイツのメルケル首相、ブラジルのルセフ大統領、アルゼンチンのフェルナンデス大統領、タイのインラック首相、オーストラリアのギラード首相と華々しい。女性が偉くなればよいというものでもないが、日本の状況は寂しい限りだ。日本女性として世界レベルで活躍しているリーダーは緒方貞子国際協力機構理事長のみだ。日本の女性政治家としては、田中真紀子、小池百合子、小宮山洋子、福島瑞穂等々居るには居るが料簡が狭く大臣すらも任せられる器ではない。「話を聞かない男、地図が読めない女:ピーズ夫妻:主婦の友社」にも書いてあるが、女性は概して鳥瞰図的思考が弱い。客観的に第三者の目で物事を判断し自説を主張する努力が、日本女性を世界に羽ばたくリーダーに導く要素の一つだと思うのだが。
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