野田首相が側近議員らに対し(1)余計なことは言わない、やらない(2)派手なことをしない(3)突出しない、という「野田3原則」を指示していたとのこと。ドタバタしている今の政治を落ち着かせるには良い方法だ。しかし政治を進めるには(1)言うべきことは言う(2)悪習を踏襲しない(3)職責と個人見解をはっきり区別する、と指示すべきだと思う。(1)の例は、尖閣諸島の排他的経済水域を中国船が事前通告なしに航行していることに対する抗議。玄葉外相は訪米時に一度言ったからもう言わない、という理由はない。何度でもその都度言うべきことは言うことが必要で、それが国益国防につながることになる。(2)の例は、沖縄の基地と金の問題。長年の自民の残した悪習で、沖縄首長は基地問題をネタに補助金をせしめることにどっぷり浸かっている。しかも本音と建前を使い分けるのが得意だ。先日も新たな沖縄振興策の柱となる一括交付金創設について、仲井真知事は「振興策と普天間問題は別」と言っている。政府は悪習を断ち切るため建前部分は全てカットしてしまい「普天間移設と一括交付金はセット」と迫るべきだ。(3)の例は多すぎる。平岡法相の自衛隊移転問題や死刑執行発言。小宮山厚労相のたばこ税発言。一川防衛相の素人発言。野田は自覚のない閣僚全員に対し、職責と個人見解をはっきり区別するよう指示すべきだ。
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