以前このブログ(3月9日)で国務省メア元日本部長の「沖縄はゆすりの名人」発言に対し、メア元日本部長が「沖縄首長」を「沖縄県民」と見誤っただけだろうと指摘した。最近このメア元日本部長の「決断できない日本:ケビン・メア:文春新書」が出版されたので早速読んでみた。その結果メア元日本部長は沖縄首長が問題であり沖縄県民がその犠牲になっていると認識しており見誤りではなく、また「ゆすり」は共同通信社のねつ造記事であることもわかった。メア元日本部長は対日政策30年のキャリアをもつ外交官で、日本を最もよく知るアメリカ人の一人だ。この本は「ゆすり」に限らず、アメリカ側から見た日本政府や沖縄問題を簡潔かつ的確に述べており、アジアの中の日本の地政学的立場を理解するのに適した本だ。沖縄県民や日本の政治家は一度は読んでみても損はない。いや是非読むべき本だと思う。
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