関東に住んでいるせいか、大阪の事情がさっぱり分からない。11月には大阪府知事と大阪市長のダブル選挙が取りざたされているとのこと。橋下陣営が仕掛けたらしい。橋下知事の大阪維新の会は、府と市を再編する大阪都構想の実現を明記し、これまで府と市が別々に運営してきた大学や病院を一元管理するマニフェストを発表した。市長選は橋下(前)知事対平松現市長の対決になりそうだ。橋下知事は昔から話題性があり問題発言も多いハジケタ人間だ。良いのか悪いのか分からないと言うよりは、典型的な問題提起力のある人物と捉えるべきなのだろう。特に今回の大阪都構想は的を射ていると思う。全国の知事は、知事になったと同時に県庁所在地の市の存在の不合理さを実感しているはずだ。これまで行われてきた市町村合併の趣旨は似ているが、そのしわ寄せは住民にかかってきた。しかし府と市の統合は、無駄を省き合理的な運営を可能とする切り札のようにみえる。まずは大阪都が実現し、各県で県と市が統合する意識が高まれば道州制を目指す機運が高まり、より住みよい日本へ一歩前進するかもしれない。
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