復興のシンボル「ヒマワリ」もセシウム除去には効果がなかったらしい。農水省が土壌汚染の除去実験結果を発表した。表土を削り取る方法が最も効果があり、ヒマワリに吸収させる方法は殆んど効果がなかったとのこと。今後大量に発生する汚染表土を如何に処分するかが喫緊の課題だ。一方森林汚染問題はもっと深刻だ。住民が避難した警戒区域と計画的避難区域の大半は森林で、専門家の間では森林の除染は事実上不可能との見方もある。しかし放置すれば流れ出る水を通じ汚染源になり続け、住民帰還の見通しが立たなくなる恐れがある。常緑樹林と落葉樹林では汚染状態が異なるらしい。放射性物質は木の葉に付着しやすく、葉が落ちてできる腐葉土に蓄積される傾向がある。しかし腐葉土を除去すると、保水などの森林の多面的な機能が失われる恐れがある。森林除染には膨大な人手と費用がかかるだろうが、絶対解決しなければならない問題だ。解決の出来ない問題はない。出来ることから実行しなければならない。
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