広島大大学院医歯薬学総合研究科の森信繁准教授らが、世界で初めてうつ病の客観的指標となる反応を発見した。神経細胞を成長させるタンパク質の遺伝子に起こる「メチル化」という酵素反応のパターンが指標になるという。これまでうつ病は、気分の落ち込みや意欲低下などの症状を基に診断しており、アメリカ精神医学会が作った診断マニュアルが有名だ。1日中憂鬱、寝付けない、夜中に起きる、寝すぎ等症状はいろいろあるが、うつ状態を呈するからといって、うつ病であるとは限らない。2週間以上かつ毎日続くものをいう。うつ病は重症になると自殺に至るケースもあり、多くの著名人も亡くなっている。今回の発見がうつ病の客観的な診断や抗うつ薬の開発にもつながると期待されている。7月9日に書いたHDD新技術と同様に、日本の研究者畏るべし。
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